松嶋菜々子です。
うまいですね。話題の持って行き方が。
うまいといえば,ニンテンドーDSのCMも宇多田ヒカルを起用してて
話題性あってうまいなぁと思いました。しかも衣装もアレでしたし。
色んな意味で話題性ありました。
なんて言えばいいのか分からないですけど,
つまりお金を使うとこが上手くなったということでしょうか。
前から任天堂は広告にお金かけてる会社だったんですけど,
出演料の高い有名人を起用することにお金をかけて,
特に露出度の低い有名人を使っているのがポイントだと思います。
参考サイトのところ見てもらえば分かると思うんですけど,
確かに有名人いっぱい使ってるんですけど,どっちかというと中レベルの人が多い。
上レベルの人を起用することにどういう意味があるのかというと
一般紙やワイドショーが取り上げる。
追加投資せずして自然に広告効果が上がる方法なんですけど,それを使えている。
ニンテンドーDSのような,ターゲットがゲームファンでなく,一般客の製品ならば
余計にその効果は高くなり,ストレートに売上につながると考えられる。
またこういうことも言えると思います。
ファミコンやスーファミ当時は,ターゲットはゲームファンであり,おおかた低年齢層であった。
したがって,広告戦略としては,有名人よりもアニメやクレイを使うなどかわいいCMが適当であり,
実際そのようなCMも多かったと記憶している。(例:星のカービィ,マリオとワリオなど)
一方,64時代及びGC時代においては,ターゲットは全年齢と銘打っているものの,
事実上のソフト内容,及び購買層はやはり低年齢層であったので,
広告戦略としては前述のものに等しいはずだが,
実際には有名人をちょくちょく取り入れた(例えば広末涼子の「シビレル」)ために
CMのターゲットは,やや高年齢層,しかし彼らには魅力的なソフトが少ない。
一方,実際の購買層である低年齢層にはCMはあまり訴えかける部分がなかった。
こういう仮説を立ててみると(たぶん正しいと考えているが)
現在のニンテンドーDSの購買層とCMのターゲット層の場合では,うまく一致している。
その理由として,任天堂内部での組織構造の変化(社長の交代に伴う)と
昔のゲームファンが既に高年齢層にまで成長した
という2点を挙げることができる。
つまり,経営的な変化による効果と自然発生的な現象が擦り寄る形で
現在のマーケティングが効果をあげているのではないだろうか。
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参考サイト