DSというプラットフォームは非常に良いプラットフォームだと思う。

なぜなら2Dゲームと3Dゲームがバランス良く出るからである。


思えば,DS発売当時,任天堂はDSをGBAと並行的に扱うと位置づけていたが

DSはGBAの機能を内包しているため,GBAを飲み込んでしまうと私は考えていた。

(DSがここまで売れるとは想像していなかったが)

そして,それは実際そうなってしまったようで,「ゲームボーイミクロ」はどこへやらである。


が,しかしそれが逆に良かったようで,本来GBAで発売すべき2Dアクションの多くがDSに流れ込んだ。

その代表としては,ヨッシーアイランド2やカービィやマリオvsドンキーやぶらぶらドンキーなどである。

このような,本来であれば埋もれていたかもしれなかった続編たちが

GBAではなくDSで発売されることで脚光を浴びるかもしれない。

逆に,DSの3D処理能力を要するリメイク作品も多く登場している。

例えばスターフォックスやディディーコングレーシング,ゼルダなどである。


このように,DSでは,タッチペンを利用したユニークなゲームをハードの牽引役として

GBAで発売するような2Dゲームと64時代の3Dゲームの良作を掘り起こしていると言える。

悪く言えば,DSでは,「変わったゲーム」も出るが,「普通のゲーム」も出る,ということにもなる。


総合的に見て,DSのタイトル群は良作揃いである。



Wiiに関してはまだ触っていないので何とも言えないが,期待通りの作品が多くて

期待以上と思わせるタイトルは少ない。


ただ,一貫して言えることは,Wiiにはワクワクさせる要素が多い。

バーチャルコンソールやあのコントローラはもちろんのこと,

Wiiコネクト24は,任天堂が実現したかった追加データの方法にかなり近いと思われる。

これを実現させるのに苦節何年だろうと思う。

衛星も使ったし,携帯電話も使ったが,ここへ来てやっとほぼ理想形になりそうである。

それは環境的な要因もあるし,組織内的な要因もある。

このようなワクワクさせる要素を持ったハードが出るのは何年ぶりだろうか。

任天堂が「ヘンなおもちゃ」メーカーに立ち戻ってくれて本当に喜ばしいと思った。